代表挨拶
振り返れば今から30年ほど前、ちょうど現在の東京ディズニーシー建設プロジェクトを行っていた頃、よく米国ディズニーのスタッフとやり取りをしていました。仕事のことはともかく、彼らのその熱心でワクワクしている姿勢や表情に強く感銘を受けたことを覚えています。例えば、自分がなぜ、ディズニー社に入り、自分がそこで何をしたいのか、と各人一人ひとりが熱い思いをもとに話していたその姿は、特に印象的でした。そして、それは決して自分が会社に、あるいは上司に指示を受けてやらされているのではなく、まさに自分の夢や目標を実現させるために、日々、仕事をしているという考え方でした。
“なぜ、ディズニーのキャストはイキイキと働いているの?”
“スタッフのモチベーションをどのように維持させているの?”などと、多くの方々からこ
のような質問を受けます。
ディズニーの人材育成やマネジメントの大切な鍵は、「チーム」あるいは「ファミリー」というワード、つまり「組織、集団」という考え方が根本にあります。常に組織(チーム、ファミリー)で物事を捉え、組織全体でミッションを効率よく達成させる、という考え方であり、個人に紐づいた“モチベーション”という概念や、マネジメントにおいてリーダーのあるべき姿を構築した“リーダーシップ”についての定義は、そこにはあまり存在しません。常に組織やチームとして、どこに向かうべきか、そのためにはいま、何をすべきか、に集中して、各人がそれらを遂行、達成させていくことに注力するだけなのです。
そのためにまず、組織やチームがもつ本質的な意味や意義を、各人に徹底して理解、共有、共感させることが重要であり、その先に一人ひとりの胸に“そこで働く意味”と“存在意義”を実感できる場を創造することができるのです。
ソコリキ教育研究所が提供することは、決してサービスやホスピタリティの本質論や、そのスキルやテクニックのみならず、いかなる業種業態にも関わらず、組織やチームでミッションを達成するためのシステム、つまり機能化された組織、チームの創り方を提供したいと考えております。
よくビジネス界では“win-win” という言葉が聞かれますが、ディズニーの世界では“happy-happy”と言う言葉が多用されていました。つまり、社会も企業、団体も、そしてそこで働くスタッフも、皆、happyしあわせになる組織づくりをお手伝いします
ソコリキ教育研究所
代表 大住力
大住 力(おおすみ りき) プロフィール